一連の地震で被災した熊本のシンボル、熊本城(熊本市中央区)の復興に役立ちたいと、全国のゆかりの城などで支援の輪が広がり始めた。今なお余震が続き、被害の全容は把握できていないが、復興には長い時間と巨額の費用がかかる。熊本市は息の長い支援を求めている。 「新・小田原城から『熊本城』へ 災害復旧支援のご案内」。耐震補強を終えて1日、10カ月ぶりに新装オープンした小田原城(神奈川県小田原市)。城内に熊本県のキャラクター「くまモン」が描かれた看板と募金箱が置かれ、来場者に復興支援を呼びかけた。小田原市は、この日の入場料収入の全額(245万8160円)を熊本市に寄付する。 二つの城は地震を巡ってゆかりがある。小田原城内が大きな被害を受けた「寛永小田原地震」(1633年)。その8年前に熊本で大地震が起きていた。 「重要文化財の櫓(やぐら)一つを再建するだけでも5~10年。石垣修復を含め、全体で200億~
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