海上自衛隊呉地方隊は創設70周年を迎えます。 昭和29年(1954)の創設以来、陸・海域の防衛警備に任ずると同時に、護衛艦隊をはじめとする機動部隊に対する後方支援、さらに災害派遣や救難活動のほか、さまざまな民生協力などにも従事してきました。 それを記念いたしまして、この度当館では特別企画展として、呉地方隊の70年間の活躍の歴史を振り返るとともに、貴重な資料を展示紹介いたします。 呉地方隊について 明治22年7月1日呉鎮守府が開庁告示、同年中に呉海兵団・呉海軍病院なども設置され、明治36年には呉海軍造船廠と呉海軍造兵廠をもって呉海軍工廠が設立されるなど帝国海軍の主要な基地として発展してきました。 昭和20年(1945)8月15日の終戦を経て、同年11月30日の海軍省廃止に伴い、呉鎮守府は閉庁されることとなり、その一方で大戦末期、米軍は瀬戸内海を含む通航量の多い海峡や湾港に多数の機雷を投下し、