関ケ原町松尾にある「古代三関」の1つ不破関(ふわのせき)の跡地で、50年ぶりに行われた発掘調査により、新たに掘っ立て柱の建物の柱穴が計7カ所発見された。柱穴は8世紀半ば以前のものとみられ、その時期には建造物が存在したとみられる。27日、発掘調査の現地説明会で、名古屋大大学院人文学研究科考古学研究室が明らかにした。 (成田はな) 不破関は壬申の乱(672年)後の8世紀前半に東山道に設置された関所。東海道の「鈴鹿関」(三重県)、北陸道の「愛発関(あらちのせき)」(福井県)とともに「古代三関」とされる。1973(昭和48)年から5年間、県教委などが発掘調査し、三方を土塁で囲んだ約12ヘクタールが範囲だと想定されている。...