高速道路で落下物を目にする機会が多い。「平成25年は7万500件の落下物があった」(ネクスコ中日本)というが、1日当たり190件以上という計算になる。「一番多いのが毛布やシート類2万5600件、次いでタイヤの破片など1万500件、3番目はベニヤや角材など8900件」(同)という。 落下物は、「現金は警察へ届け、製品などは1か月ほど保管する。落下しそうな荷物の場合、事前に積み直しをお願いするなどの啓発活動を進めている。落下物を発見した場合も道路緊急ダイヤル『#9910』への通報を注意喚起している」(同)という。通報を受ければ、巡回しているパトロールカーが回収するが、猛スピードで車が走っている高速道路上に降り、落下物を回収するというのは命がけの仕事。そのような状況を少しでも改善しなくてはならない。 運送事業者も「荷物をきちんと届けるのが仕事。落下させては元も子もない」(三重県の運送事業者)、「
筑波大学名誉教授 中 川 八 洋 月刊誌の『文藝春秋』と言えば、今でも、世間一般では“保守系の雑誌”というのが大方のイメージである。確かに、田中健五が編集長だった一九七〇年半ばまでだったら、このイメージでも事実との間にはさほどの乖離はなかった。 だが、『文藝春秋』=“保守系雑誌”などとの笑止な誤解は、現実を一八〇度も逆さにした先入観である。そうであった時代が存在したのは事実だが、四十年前にとうに去って、今は昔の過去に消えている。それは残り滓のような空無な虚イメージである。 文藝春秋社やその看板雑誌『文藝春秋』に対する、このような無知をさらす、逆さの誤解は、大学時代の同窓の女子学生に四十年ぶりに出会い、すでに六十歳代となった初老の熟年婦人の顔を観察も直視もせず、妄想において二十歳の頃の顔を重ねて「君は二十歳のままだ」と歓喜する、痴呆症の初期症状を呈する酔態男のようなものだ。 一九六〇年
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