昨年8月、32才の妊婦が出産時に脳内出血を起こし、多くの病院に転院受け入れを断られたあげく死亡したという事件があった。 読売新聞の記事によると、このケースで医療関係者(と遺族)しか知りえない診療情報が、医療関係者の参加するブログや掲示板などで公開されているとして、 遺族側が個人情報保護法による告訴を検討しているとのことである。 しかし、ここで問題とされている診療情報は、 そもそもマスコミによって報道されたものではないかという指摘がある。 実例として当の 2006.10.31付読売新聞大阪朝刊で カルテの写真が掲載されているのを確認できる。 個人情報保護法によらずとも医師法による守秘義務があるため、 遺族側が公開していないというカルテをマスコミが報道することは異常事態である。 読売新聞には、どのようにカルテを入手したのか説明が求められるのではないか。