退職金ゼロにする奇策が全国自治体で横行 非正規公務員5.8万人、勤務が毎日15分短いだけで「パート扱い」 非正規の地方公務員には退職金を払いたくない? 全国の自治体でそんな観測が浮上している。退職金の受給資格があるフルタイム非正規より1日約15分だけ勤務時間が短いため、受給できない「パート」が約5万8000人いることが国の調査で判明したからだ。専門家は「自治体が恣意的に勤務時間を短くしているのではないか」とみている。(渥美龍太、畑間香織)
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在留資格を失ったまま、入管施設への収容を一時的に解かれた「仮放免」の外国人が医療機関を受診する際、公的医療保険の自己負担分を超える高額な医療費を請求されるケースが相次いでいる。仮放免中は働くことも健康保険に入ることもできず、無保険の外国人には費用を上乗せする病院もあるからだ。NPO法人・北関東医療相談会には昨年だけで約10件の事例が報告されており、「法外な請求で貧しい外国人は医療を受けられず、人権上問題」と批判する。(池尾伸一)
校庭から計7700個超のクギやガラス片 目視で17個除去後に児童が負傷、金属探知機使ったら… 品川区立小中 東京都品川区は30日、区立小中学校計23校の校庭から、金属製のくぎなど5075本と、ガラス片など2719個が見つかったと発表した。区は昨年5月の目視点検でくぎなど17個を除去したが、今年1月に区立小で児童が負傷した事故を受け、金属探知機を使って改めて点検していた。
荒川区町屋の職場近くのスーパーでは、支払い方法をタッチパネルで選ばなければいけない。全盲の長島さんは店員に操作してもらっている。カードの暗証番号は知られたくないので、スマートフォンのバーコード決済を使う。混雑時は店員に申し訳ないと、買い物には行かないようにしている。 銀行のATMは、一部の操作がタッチパネルでないとできない。行員に暗証番号を口頭で伝えて入力してもらう必要がある。視覚障害のある仲間も、マイナ保険証の利用時にタッチパネルで暗証番号の入力を求められ困っている。「信用はしているが、個人情報が守られているだろうかという不安は消えない」
「国体廃止も一つの考え」宮城県知事が投じた一石 渡り鳥、優勝ノルマ、ハコモノ主義…いびつさは前から話題 国民体育大会(国体)から改称した「国民スポーツ大会(国スポ)」の廃止に全国知事会会長の村井嘉浩・宮城県知事が言及し、波紋を広げている。持ち回りで開催する自治体の財政負担が理由だが、国体では以前から有力選手の所属先の移動なども問題になっていた。国民の関心が下がっても維持されてきた背景に、五輪に連なるスポーツ界の意向を指摘する声も。果たして「廃止」は現実となるのか。(山田雄之、岸本拓也)
国内メーカーで防衛産業を強化する動きが相次ぐ中、消費者団体の日本消費者連盟(日消連)と主婦連合会(主婦連)、市民団体の武器取引反対ネットワーク(NAJAT)は21日、東京都内で会見を開き、次期戦闘機の共同開発に参加している三菱重工業と三菱電機の製品の不買運動などを呼びかけた。 両社が共同開発に参入している日本、英国、イタリアの3カ国による次期戦闘機は、第三国に輸出可能になる見込み。日消連の纐纈美千世事務局長は会見で「人の命を奪う武器をつくろうとする動きは、全力で止めなきゃいけない」と訴えた。 3団体はこの日、次期戦闘機の共同開発や武器輸出の中止を求める要請書を両社に提出した。両社に「死の商人にならないで」と訴えるはがきを送る運動も始めている。はがきの印刷用データは日消連などのホームページからダウンロードできる。(望月衣塑子)
2015年7月、群馬県桐生市に住む黒田正美さん=仮名=の携帯電話が鳴った。声の主は同市福祉課の職員だった。 当時、黒田さんは30代後半。父の杉本賢三さん=仮名、当時(61)=と市営住宅で同居していたが、結婚で独立し、杉本さんは単身生活を送っていた。駆け付けると、ライフラインは全て止められ、石油ストーブの燃焼筒に外で拾い集めた木くずを入れてマッチで着火し、わずかに残ったコメを煮炊きしていた。窮状を見かけた近所の住民が市へ通報したのだという。 杉本さんは料理人として働いていたが、心臓疾患などによる体調悪化で就労困難な状態が続いていた。黒田さんは市福祉課に相談したが、「家族で支え合って」「実家に戻りなさい」と相手にしてもらえなかった。同年8月、杉本さんはやむを得ず市内の実家で暮らす妹、黒田さんにとっては叔母の家に身を寄せる。
第2次大戦中、当時のソ連ウラジオストク総領事代理だった外交官、根井(ねい)三郎(1902~92年)が、イスラエル政府の「諸国民の中の正義の人賞(ヤド・バシェム賞)」に推挙されることがわかった。「命のビザ」で知られる外交官、杉原千畝(1900~86年)と同じく、根井も独自の判断でビザを発給してユダヤ人難民を救ったと評価されており、受賞すれば杉原に次いで日本人で2人目となる。(小柳悠志) 「命のビザ」の研究で知られる国士舘大のヤコフ・ジンベルグ元教授と、ロシア国立人文大のイリヤ・アルトマン教授が連名で10月にも賞選考委員会に申請する。賞の選考にも関与するイスラエル国立ホロコースト記念館「ヤド・バシェム」のダニー・ダヤン館長は、根井への授与に前向きな姿勢を示しているが、選考は数年以上かかる可能性もある。 根井は、杉原がロシア語を学んだハルビン学院の後輩にあたり、2人には面識があった。1941年、
東京都練馬区の大泉地区の住宅街で10ヘクタールに及ぶ大規模公園を整備する区の計画を巡り、立ち退きを迫られる人たちの反発が激しさを増している。区は地域のシンボルになっている希少植物「カタクリ」の保全を公園整備の理由に挙げるが、そもそも長年にわたりカタクリを増やしてきたのは地元の住民だ。自然が回復したのは活動の成果だとの自負がある。「区の説明は理不尽」と訴えている。(原田遼)
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