明治天皇伏見桃山陵(京都市伏見区)に設置されている手水鉢(ちょうずばち)が、黒いスプレーで落書きされる被害に遭ったことが5月7日、分かった。天皇陵を管理する桃山陵墓監区事務所は、京都府警伏見署に被害届を提出した。 参拝者が心身を清めるために設置された手水鉢は、幅100センチ、高さ80センチ。伏見桃山陵へと続く230段の大階段を上ったすぐ右手にある。 同事務所によると、落書きは5月1日と4日に見つかった。1日は落書きの規模が小さかったため職員が消して対応したが、4日朝に見つかった落書きは、手水鉢の四つの側面のうち二つの面に漢字のような文字が複数書かれていた。スプレーのインクが垂れて文字の内容は解読できないという。同事務所は4日に伏見署に被害届を出すとともに手水鉢をブルーシートで覆う措置を取った。 手水鉢のあった場所は夜間も含めて自由に出入りできるといい、担当者は「何を思ってこんな心ない行動を
ジョー・バイデン米大統領が「日本は外国人嫌いで移民を望んでいない」などと発言したニュースは海外メディアも一斉に報道した。なかには、記事のコメント欄に異例の数の書き込みがあった欧米メディアもあり、この報道に対する読者の関心の高さをうかがわせた。 「中国やロシアと一緒くた」に違和感 米紙「ワシントン・ポスト」は、「バイデン、選挙イベントで同盟国日本を中露のような『外国人嫌い』と呼ぶ」と見出しをとった5月2日付の記事で、問題となっている発言に触れ、「米国の同盟国を中国やロシアといった権威主義的なライバル国と同じグループに入れ、移民不足が『経済がひどく行き詰まっている』理由ではないかと示唆した」と記した。
東京千代田区・神田神保町は、約130軒の古本屋が立ち並ぶ世界最大級の古書街だ。扱う分野は古典籍からマンガまで多岐にわたり、それぞれが専門分野に特化している。街全体がさながら大きな図書館だ。その歴史をたどり、古本屋の魅力を探る。 神保町はいつから本の街になったのだろうか。 「明治になって、神田に大学ができたことが大きいですね」と言うのは、神保町・けやき書店店主の佐古田亮介さんだ。「明治10(1877)年、東京大学の前身が神田一ツ橋地区に創設され、以後、神田周辺は学習院、東京外国語大学、明治大学、専修大学などの発祥の地になりました。教科書や洋書など専門書籍の需要が急増し、洋古書店が増えていったことが始まりです」 佐古田亮介さん=東京古書会館で(©nippon.com) 佐古田さんは『東京古書組合百年史』(2021年)の編さん委員長を務めた。同書を基に、明治以降の神保町の歴史をたどる。 大火・大
在留資格を失ったまま、入管施設への収容を一時的に解かれた「仮放免」の外国人が医療機関を受診する際、公的医療保険の自己負担分を超える高額な医療費を請求されるケースが相次いでいる。仮放免中は働くことも健康保険に入ることもできず、無保険の外国人には費用を上乗せする病院もあるからだ。NPO法人・北関東医療相談会には昨年だけで約10件の事例が報告されており、「法外な請求で貧しい外国人は医療を受けられず、人権上問題」と批判する。(池尾伸一)
100年以上の歴史を持つスイス・アーミー・ナイフは、木彫り職人や兵士、さらには宇宙飛行士にも愛用されているが、刃のない製品が近く発売される。 このマルチツールを製造するビクトリノックスのカール・エルゼナー最高経営責任者(CEO)は6日、スイス紙ブリックに対し、世界中の武器に関する規制強化に対応していることを明らかにした。通常のハサミやコルク栓抜きの機能に加え、サイクリスト向けのツールやその他の機能を追加する予定だという。 エルゼナー氏は英国やアジア諸国でナイフの携帯を職務関連やアウトドア活動だけに制限している法律があることを引き合いに出しながら、「市場によっては、刃物は凶器というイメージがある」と述べた。 昨年、大阪でビクトリノックスのナイフをポケットに入れた男性が、危険物を携帯したとして罰金を科せられたと、スイスインフォが昨年12月に報じた。スイスでは、2016年に武器条例の小幅の改正案
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