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ブックマーク / bluelines.hatenablog.com (10)

  • オンライン授業の記録(2020年7月) - bluelines

    いつもの授業風景。自室、マンガだらけの棚、ねこを抱いている。 勤務先大学は(変則)4学期制なので、4月からの「第1ターム」が昨日終わった。ここまですべてオンライン授業。まだ色々分からない。記録のために、この三カ月やったことを殴り書きしておく。 全体的な心がけ 1. 楽しむ とにかく自分が授業を楽しんでいなければいけない、という点にプライオリティを置いた。授業で話していることは、とても面白いしとても大切で役に立つことなのだ、と自分に対して繰り返した。そして学生にそれを伝えることを忘れないように心掛けた。できるだけ笑顔をつくった。部屋で授業をやっているとねこが乱入してくるのだが、その時は積極的に脱線してねこの話をした。なで声も出した。 2. 減らす 授業でカバーする内容や課題の量を、これまでの年度より大幅に減らした。イメージとしては、一回の授業で取り上げる内容をいつもの半分にする(ただし解

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  • オンライン授業のための映像機材ガイド - bluelines

    このエントリは、おもに同業者(大学教員)を読者に想定し、オンライン授業の画質向上のために機材を導入する際のガイドとなることを目指して書かれたものです。 0. そもそも必要? 必須ではありません。でもあると絶対いいです。 オンライン授業実践において、まともなマイクは絶対必要ですが、カメラは必要性高くありません。そもそもカメラで写るのは基的に自分なわけで、そこで画質を上げてどうする?と思う方も多いでしょう。こうです: 画質を上げると、自分がアガります。 胡散臭い言い回しになりましたが、結局そういうことです。例えばZoomを使ってオンライン授業をやっていると、自分の姿がずっと写っていることになります。その「画」がしっかりしたものになっていることは、ある種の自己肯定感に影響を与えます。別に自分自身がよく写っているかということではなくて、自分が入っている「画」がちゃんとしてることが重要なのです。ち

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  • 「テーマ」と「論点」は違う - bluelines

    このに書いてあることなんですけどね。今日、学生と話していたので。 伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書) 作者: 山田ズーニー 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2001/11 メディア: 新書 購入: 49人 クリック: 391回 この商品を含むブログ (224件) を見る (ちなみに、このは間違いなく、大学生が手元に持っておく価値がある「書き方」ののひとつです) 大学生がレポートを書くときに、何らかの「テーマ」について書こうとすることがよくあります。間違いです。レポートなり、論文なり、その他の文章を書くときは、そのテーマに関する「論点」が必要なのです。 具体例。 テーマ:「日英語教育について」 論点:「小学校で英語を教えるべきか?」「高校の英語英語で教えるべきか?」「大学入試を四技能型試験にするべきか?」... 論点は、問いです。疑問文です。その問いに対して

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  • 日本の大学生が本を読まなすぎて宇宙がヤバい - bluelines

    一年半ほど前に、日経ビジネスオンラインにこんな記事が出ました: 大学4年間で読むの数、日は100冊、米国は400冊―「大学生は必死で勉強するもの」を常識に! 3ページ目(会員登録必要)から引用します: 最近ネット上のコラムなどで象徴的な事例をしばしば見かけることがある。「日の大学生は4年間で100冊しかを読まないが、アメリカの大学生は400冊読む。ハーバードやエールでは1000冊は読む」 この記事を書いたのは「波頭 亮」氏、マッキンゼー出身の経営コンサルの方みたいです。「ソースはネット」の数字を記事タイトルに持ってくるのはどうなんかな、とも思いますが、文中では色々と言い訳も述べてますし、まあいいとしましょう。 で。つい最近の東京経済オンラインで、この波頭氏とMITの伊藤穰一氏の対談が掲載されました。その中で波頭氏はこう述べています: (波頭)最近見た、最もショッキングな数字は、大

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  • 理想の英語教育のコスト - bluelines

    【注意】これは、「日英語教育は完璧であり、改良の余地なんかない」と主張するエントリではありません。 題。こないだ、ツイッターにこんなこと書きました: 「俺達よりも英語ができる次代の若者を育てるために俺達がワリをらう」という前提を受け入れて初めて、実質がある英語教育改革の議論ができるんじゃないですかね。 この話をもう少し膨らませたいと思います。 日ではともかく多くの人が学校英語教育に不満を抱いている。でその不満というのは大方「話せるようにならない」ということに集約される。「話せるようにならない」というのはほぼその通りではある。英語が好きでちゃんと勉強して、センター試験英語で満点が取れるような学生(つまり、学校で教えている英語をちゃんと習得した学生)でも、それだけでは英会話の能力は決して高くならない。 で、いろんなところから―それこそ一般人から政治家・経団連のようなエスタブリッシュメ

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  • 俺にバルサからオファーが来ないのは日本の体育教育のせい - bluelines

    [アメリカ日記14] 僕が英語話せないのは日教育のせい | taichino.com 内容要約:アメリカで就職して1ヶ月。英語で苦労してる。職場での雑談についていけない。ミーティングの議論が半分ぐらいしか理解できず、発言もできない。飲み会ではもう全然会話に入っていけない。これは日英語教育のせいだ。受験でニッチな単語とか重箱の隅をつつくような文法とかばっかり勉強させられてきたからだ。 [アメリカ日記15] 「僕が英語話せないのは日教育のせい」の続き | taichino.com 内容要約:なんか色々叩かれたけど、別にそういうつもりじゃなかった。ていうか日英語教育が悪くないって気で言ってんの?10年習ってるのに話せないんだよ?英会話に重点置いてないとか根的に駄目じゃん。 英語圏で実際に仕事・生活を始めて、そびえ立つ言語の壁の高さに打ちのめされる、というのは大変よくあることで

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  • 四月から大学院に進む人へ - bluelines

    たまたま自分の指導学生が複数、今度の四月から院に進学することになりました。で、こういうエントリ書きます。とは言っても僕は、「大学院でつまずかない8つのルール」みたいなんは嫌なのです。色々考えた挙句、「予言」という形にしてみます。 予言1:修士は一瞬で終わる。 院にいた経験がある人ならほぼ全員が同意すると思います。修士は、当に一瞬で、光の速さで終わります。あっという間に「え、もう修論?」あっという間に「え、もう終わり?」です。毎年この時期、修士を終えた学生は皆が口を揃えて「なんだかあっという間に終わってしまいました」と言います。僕の後輩は「僕、修士時代の記憶がないです。当に自分に修士時代があったのかどうか。。。」と真顔で言ってましたが、決して大袈裟ではありません。予言します、あなたは二年後、呆然と「なんだかあっという間に終わってしまった。自分は一体この二年間で何をしていたのだろう?」と呟

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  • 文系の研究者になりたい人達に知っておいてほしいこと - bluelines

    もしあなたが、大学の授業を通して学んだ学問分野に、ものすごく心を惹かれているとしましょう。あなたはこう考えます「この研究は面白いなあ。もっと勉強してみたいな。大学院に行くのもいいかもしれないな。ひょっとしたら、この研究を仕事にして、それでべていけるようになるかもしれないし!」 このエントリは、そんな人に向けた、「研究でべていくことを目指すときに、知っておいて欲しいこと」です。対象は、いわゆる「文系」に絞ります。理系でも当てはまる部分はあると思いますが、あちらにはまた色々と異なる慣習があるので。 まずは、「研究でべていく」とはどういうことか。文系の学問分野においては、それは殆ど「大学の先生になる」ということと同義です。「大学の先生」には、大きく分けて二通りの形態があります。 専任 非常勤 専任は、「その大学でフルタイムで仕事をする人」です。授業を担当し、会議に出席し、大学運営における様

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  • 教師の心得 - bluelines

    アメリカの大学院で、「Professional methods」という授業を取ったことがある。言語学の専門家としてっていくためのあれやこれやをひたすら教わるクラスである。学会での発表の仕方、ジャーナルペーパーの書き方、CVの書き方、就職活動などなどのトピックをこなして、「教授法」が取り上げられた。このエントリで取り上げるのは、「教授法」の回に先生が配った「教師の心得」である。 以下、その一部を日語で紹介する。 君が教えようとしていることは、「とても大切でとても面白い」ことを決して忘れないようにしなさい。また、それを学生に伝えることも忘れてはいけない。 君は、君のクラスにいる学生よりも賢いわけではない。学生よりも「いいひと」なわけでもない。君は、たまたま学生がまだ持ち合わせていない情報をいくらか知っているだけだ。そして学生たちは、君がまだ知らない情報を山ほど知っている。 教師として、君は

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  • (僕は)大学で何を教えるべきか - bluelines

    前回エントリ、そこそこな炎上っぷりである。コメントくれた方々ありがとう。授業で、それまで黙っていた学生が、突然真剣に意見を述べ始めた時のことを思い出した。 ブログを始める以前に、今回の「何が悪い」を書いた際と同種の感情に突き動かされて、匿名ダイアリーでこんなことを書いたことがある。はてブの反応のパターンは今回ととても良く似ていた、と思う。ざっくりしたいいかたをするなら賛否両論。 でまあ、今回も追記を書こうと思って色々と考えていたんだけど、どうしても炎上マーケティングっぽくなってしまうのでやめた。代わりにもう少しポジティブな、建設的なことを書きたい(と思ったら自分語りになった)。 僕の今の勤務校はいわゆる中堅大だけども、仮にこれが東大だったとしても、学生の全てが研究のプロフェッショナルを目指すわけではない。特に僕の専門分野では、そんな酔狂な道に飛び込もうと考える学生なんて当に一握りである。

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    mkawano
    mkawano 2011/02/22
    「オラ何だかすっげぇワクワクしてきたぞ」、これだよなぁ。
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