<ウクライナの苦戦ばかりが伝えられるが、外国企業が撤退し、人材も流出、ルーブルは無価値同然のロシア。懐事情が厳しい点を見落としてはならない> ウクライナ侵攻後、プーチンが導入した資本規制でルーブルの取引高が激減し、資本流出が進むなど、ロシア経済は急降下している DMITRY ASTAKHOVーPOOLーSPUTNIKーREUTERS 戦況は膠着状態で、政治の機能不全のせいで欧米の支援は揺らぎ、資源や注目は中東で新たに勃発した戦争のほうに転換──。今やウクライナは、2022年2月のロシア軍の侵攻以来、おそらく最も厳しい状況に直面している。 【動画】見るからに極悪そうな人肉食受刑者らによる最凶部隊「ストームZ」の兵士たちによる反乱 だからといって、得しているのはウクライナの敵、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領だという欧米メディアの皮肉な見方は飛躍しすぎだ。 昨年12月には、ウォール・ストリ