吉永小百合さんといえば、団塊の世代のアイドルです。彼女の行動は、ある意味で戦後の「リベラル」なマスコミの縮図です。その吉永さんが朝日新聞で、「これからも初心を忘れないで原爆の被害を伝え続けたい」といっています。 原爆の悲惨な被害を伝えることは大事ですが、それだけで原爆を2度と使わないようにすることはできません。原爆を落とした加害者は誰なのか、それは何のために落とされたのか、なぜ戦争に関係のない人まで大量に殺したのか、などをきちんと追及しないと、核兵器をなくすことはできません。 広島の平和記念公園にある原爆死没者の慰霊碑には「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれていますが、この文章には主語がありません。この碑文は日本語で書かれているので、「日本人は過ちは繰返しませぬから」と解釈するのが普通ですが、これは変ですね。 原爆を落とすことを決めたのはアメリカのトルーマン大統領ですか
「はだしのゲン」 教育上の配慮をどう考えるか(8月25日付・読売社説) 原爆の悲惨さを描いた漫画家・中沢啓治さんの代表作「はだしのゲン」について、松江市教育委員会が市立小中学校に閲覧の制限を要請したことが波紋を広げている。 現在、松江市内の大半の学校図書館では、教師の許可がないと子供が自由にこの作品を読むことができない状態が続いている。 市教委は生々しい原爆被害の場面ではなく、旧日本軍にかかわる描写の一部を、過激で不適切と判断した。アジアの人の首を面白半分に切り落とす。妊婦の腹を切り裂いて、中の赤ん坊を引っ張り出す。女性を惨殺する、といった描写についてだ。 成長過程の子供が本に親しむ小中学校図書館の性格を考えて、市教委がとった措置と言えよう。 憲法は、表現の自由を保障し、検閲を禁じている。市民が広く利用する一般の公立図書館で蔵書の閲覧を制限することは、こうした観点から許されない。 ただ、小
科学・文化 『はだしのゲン』騒動のばからしさ 「一冊の本だけを読む人に気をつけよう」 --西洋の諺 騒動の実態とは 最近のメディアを見ると、ばかばかしさにうんざりすることが多い。小さな話を大騒ぎをして世の中を混乱させ、2週間後には忘れてしまう。2週間前の麻生氏の「ナチスに学べ」発言は予想通り沈静化して、私はうんざりした。今度はマンガ『はだしのゲン』の騒ぎだ。 中国新聞8月13日記事) 1・汐文社(東京)発行の『はだしのゲン愛蔵版』1〜10巻のうち、後半の6〜10巻の閲覧を、島根県松江市教育委員会が制限した。 2・市教委によると、昨年12月に小学校全35校、中学校全17校を対象に開いた校長会で、本棚に置かず倉庫に収める「閉架」とするよう口頭で求めた。作品を所有する各校は要請を受け入れ、閲覧を制限している。学校長の許可があれば、読めるそうだ。 3・制限の理由は、「子供たちに間違った歴
そのほとんどは「子ども達が自由に読めない状態にするのはおかしい」と松江市内での対応に異議を唱えるものだ。『はだしのゲン』の描写に恐怖感をそそるシーンがあることは認めつつも「原爆や戦争の悲惨さは事実」「事実を教えることは有意義なこと」と主張する声が多かった。いくつかコメントを抜粋すると以下のようになっている。
原爆忌には加害者と被害者がいる。加害者はもちろん当時の敵国アメリカの戦争指導者だ。被害者は、広島・長崎の日本国民だ。被爆者の平均年齢は78歳を数える。 アメリカは原爆投下により都市に対する攻撃を行ない無差別に非戦闘員を大量に殺した。当時の基準でも非戦闘員を意識して殺害することは戦争犯罪で裁かれなければならない。だが裁かれなかった。 日本と日本人の心境が複雑なのは、その後の歴史的変遷により、加害国米国と同盟を結んでわが国の繁栄と安全を維持していることだ。しかし歴史的事実は日本人の記憶に正確にとどめなければならない。 原子力発電はエネルギー政策の問題であり、核分裂を利用したエネルギーを人類はどれだけ安全にコントロールできるか、あるいは出来ないのかという課題である。科学的検証・分析と国民の冷静な選択が必要だ。 原発事故は福島県民に放射能汚染と健康に対する不安をもたらした。被害者は福島県民であるが
【GEPR】低線量被曝の健康への影響は観察されない—原爆被害者、原発労働者、自然放射能高線量地域の調査から アゴラ研究所の運営するエネルギー研究機関GEPRは、現在、国民の関心を集めている低線量被曝の問題についての情報を集めて、市民に提供している。現在の東日本では、原発事故以来の放射線の被曝量が問題になっている。 福島市内では、子ども・妊婦の1ヶ月間(11年9月調査) の追加的な外部被ばく線量は 0.1 ミリシーベルト以下だった。また食品などを通じて被曝する量は年間 0.1 ミリシー ベルト程度(中央値:もっとも多い数字)にとどまる見込みだ。[1] そのために低線量被曝の健康被害を検討することが必要になる。今回は、日本の原爆、原発労働者、高線量地域の健康への影響を紹介する。 国際的な合意に基づく科学的知見によれば、放射線による発がんリスクの 増加は、100 ミリシーベルト以下の低線量被ばく
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