わたしの記憶が確かならば1999~2002年頃のことだったか。F1.8からはじまる3倍ズームという超明るいレンズを搭載したコンパクトデジカメがあった。オリンパスの「CAMEDIA C-2040 ZOOM」から「同 C-5050 ZOOM」と続いたシリーズである。この頃をピークに、コンパクトデジカメのレンズは広角化/高倍率化/小型低価格化の波に押されて、暗くなっていったのだ。 左が今回取りあげるXZ-1、右が2002年発売のC-5050Z。C-5050Zは35-105mm相当の3倍ズームハイエンドコンデジで、F1.8-2.6という明るいレンズを搭載していた。当然ながら、XZ-1の方が圧倒的に薄くて携帯性が高い それが復活したのである。そのオリンパスがレンズ性能に磨きをかけて新しく投入したコンパクトデジカメが「OLYMPUS XZ-1」」。レンズには「i.ZUIKO」という同社の一眼と同じ「Z
これからイルミネーションが街を彩る時期に入ることもあるので、α55を持って夜景を撮りに出かけた。簡単便利かつ、キレイに取れるのはどの撮影モードだろうか。 本リポートの第1回は連写、第2回は動画とそれぞれの機能を確認してきたが、α55の魅力はそれだけではない。被写体にあわせてダイナミックレンジ拡大までも自動で行う「オートアドバンス」撮影モードなど、利用者の負担を軽減する仕組みも多く搭載している。これからイルミネーションが街を彩る時期に入ることもあるので、これらの機能がどれだけの効果を発揮するのか夜景を撮りに出かけた。
α55/33に搭載されている「トランスルーセントミラーテクノロジー」は、ミラーアップ&ダウンなしに位相差AFを利用可能としたその機構によって、動画撮影中にも位相差AFによる高速なAFを利用可能としている。今回はその動画機能を確認する。 AFは快適だが動作音に注意 α55で撮影できる動画はNEX-5と同じく、AVCHD/1920×1080ピクセルのフルハイビジョン、もしくはMP4/1440×1080ピクセル、640×480ピクセルの合計2フォーマット3サイズ。フルハイビジョン撮影時のビットレートは17MbpsとこれもNEX-5と同等だが、大きく異なるのはAF方式で、α55は動画撮影中にも位相差AFを利用できる。 まずは下の動画を見てもらおう。落ち葉の上のスズメという似た色彩の背景と被写体だが、AFは手前のスズメに頑張って追尾している。途中(再生開始より15秒ほどの時点)で手前のスズメが飛び立
「ハイスピード一眼」として人気のソニー「α55」。長期試用リポートの第1回、まずはその高速連写について検証する。 デジカメにおいてコンパクトではなく、いわゆる一眼を使うメリットはなんだろうと考えると、「オートフォーカスの快適さ」がその1つに含まれることは異論ないところだろう。製品ごとに多少の差異はあるものの、一般的に一眼タイプの製品の方が高速にかつ正確なオートフォーカスを期待できる。 ソニー「α55」は実売10万円以下ながら、半透過ミラーを利用した「トランスルーセントミラーテクノロジー」によって、AF追従駆動時にも最大10コマ/秒という高速連写を可能とした製品だ。トランスルーセントミラーテクノロジーの詳細や製品の詳細レビューは以下を参照してもうことにして、最大10コマ/秒というプロ向け機にも匹敵する高速連写性能でどのような瞬間を切り取れるか、試してみよう。 α55で高速連写を使うにはモード
「トランスルーセントミラー」搭載で高速AF ソニーのデジタル一眼「α」シリーズの新作として「α55」が登場した。最大の特徴は、ボディ内の光学系に新しい仕掛けを取り入れたこと。これまでの一般的なデジタル一眼レフは、レンズから通った光をボディ内のミラーで反射させ、ファインダーおよびAFセンサーに導く構造を採用していた。そして、シャッターボタンを押すとミラーが上方向にたたまれ、光が撮像素子に当たる、という仕組みだった。 これに対してα55では、光を完全に反射するミラーではなく、光を透過する「トランスルーセント(半透過)ミラー」を新搭載した。このミラーは、一部の光のみが反射してAFセンサーへと導かれ、それ以外の多くの光は透過して撮像素子に直接当たるようになっている。従来の一眼レフとは異なり、撮影の瞬間でもミラーは固定されたまま動かない。 この新方式のメリットは、撮影時にミラーが動かないので、連続撮
秋の巡航を“自慢”するなら、フルハイビジョンの「Xacti DMX-CA100」がいいみたい:勝手に連載!「海で使うIT」(1/4 ページ) きれいな海を堪能するなら、きれいな動画でどうが、いや、どうだ! 一昔前、それこそ昭和の時代までさかのぼるまでもなく、10年前まで、船上で写真を撮るという行為は、一種の冒険に近かった。高級な銀塩一眼レフはもとより、コンパクトカメラやレンズ付きフィルムの多くは「防水機能」を持ち合わせていなかった。高級一眼レフの中には、生活防水程度を有していたモデルもあったが、外洋でザブンとのしかかってくるような波に耐えることはできず、そのためか、洋上を航行するヨットから撮影した写真というものは、プロフェッショナルを除けばわずかだったように思う。 しかし、その状況は安価で扱いやすい防水防じんタイプのデジタルカメラの登場でかなり改善された。アマチュアカメラマンでも海と空の青
半透明(トランスルーセント)ミラー搭載というユニークな機構を持つ、ソニーのデジタルカメラ「α55」。内部構造については発表会に展示されたカットモデルを紹介したので(→瞬間を逃さないカメラ――「α55」「α33」詳報)、本稿では外装についてじっくり見てみよう。 α55は一見すると、一般的なペンタミラーを搭載したデジタル一眼レフカメラとさほどかわらない外観だ。ただし、注意してみると既存モデル「α550」などに比べて、かなりボディの小型化が行われていることが分かる。 α55のボディサイズは124.4(幅)×92(高さ)×84.7(奥行き)ミリ、約441グラム(本体のみ)で、同じくAマウントと3型背面液晶を搭載したα550(137×104×84ミリ、約599グラム)に比べると数値上の差は小さく感じるが、実際に手にしてみると思いのほかコンパクト。バッテリーグリップの握りはやや浅めで、手の大きな男性で
ソニーより、半透明(トランスルーセント)ミラーを採用することで、ミラーアップ&ダウンをなくし最高10コマ/秒のAF撮影や、動画撮影時でも高速な位相差AFを行える「α55」「α33」が登場した(→「トランスルーセント」で高速AF、ソニー「α55」「α33」)。 同社はミラーレス構造の「NEX-3/5」を投入しており好評を得ているが、新製品もこれらも同じく「α」ブランドを冠する製品だ。Eマウントを採用するNEX-3/5は「気軽さ」「簡単さ」を前面に押し出す一方、Aマウントを採用する「α33/55」については、思い通りの写真表現の行える「瞬間を逃さない」カメラとして訴求していく。その核となる「Translucent Mirror Technology」について、詳細を見ていこう。 既報の通りTranslucent Mirror Technologyは、ミラーを半透過型ミラーとすることで、レンズか
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