「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(昭和63年法律第53号)」に基づき、平成29年度におけるオゾン層の状況、オゾン層破壊物質等の大気中濃度等に関する監視結果を年次報告書として取りまとめました。 1.報告書の概要 ①オゾン層の状況 ・地球規模のオゾン全量は、1980年代から1990年代前半にかけて大きく減少しました。その後減少傾向が緩和し、1990年代後半からはわずかな増加傾向がみられるものの、1970年代と比べて現在も少ない状態が続いています。 ・南極域の春季に形成されるオゾンホールの規模は、1980年代から1990年代半ばにかけて急激に拡大しました。ところが、1990年代後半以降では、年々変動による増減はあるものの、長期的な拡大傾向はみられなくなりました。しかし、その規模は依然として大きい状態が続いています。 ・札幌、つくば、那覇および南鳥島で観測された日本上空のオゾン全