タカサゴユリは 父を思い出させる花です 今日は、8月15日。 庭のすみに、今年もタカサゴユリが咲きました。 父の初盆のときに咲いていたので、この花を見ると父を思い出します。 父の弟は、徴兵年齢以前に軍隊に「志願」し、沖縄で戦死しました。 まだ十代でした。 志願に際して、兄である父に相談したそうです。 父は、了承しました。 戦後、父はずっとそのことを苦にしていたようです。 「平和の礎」の出身県の石碑に、叔父の名が刻まれています。 父は「繰り上げ卒業」で軍隊に入り、やがて「通信兵」の任につきました。 部隊は、訓練でよく市街地を行軍したそうです。 若い兵隊たちは、行軍の時によく見る美しい娘さんのことを話題にしていました。 空襲にやられた市街地を、父たちの部隊は片づけにはいります。 焼けた防空壕を掘っていると、その娘さんの遺体が出て来たそうです。 顔も身体もまっ黒に焦げて。 その夜、その防空壕近く