プロはときに百手以上を読むと言われますが、それでも可能な手のすべてを読むことはできません。直感的に不要な手は読まずに捨てているのです。読む必要のある展開とない展開を読む前に区別する能力が強さの源泉です。 将棋には格言がたくさんあります。それらの多くは、よい手のパターンを述べたものですので、指す手を考えるときの参考になります。 またほとんどの場合、その手が良い手だったか悪手だったかは、その後の3~9手程度で判明します。すなわち、読む深さは9手読めればほとんどミスはなくなるのです。可能性のある展開を広く読む力こそが強さであると言えるでしょう。 将棋の強さは、空間計算能力とゲシュタルト認知ということになります。 ※ヒューリスティックス:不完全だが簡単で効率的な思考方法・発見的思考とも ※空間計算能力:映像を変化させて思考する能力 ※ゲシュタルト認知:形を見て直感的に判断する能力 一連のある程度決