一昨日の夜、ある開発会社の創業社長さんと5時間にわたって話しをした。 その会社は、例えば自動車の速度メーターを背後から照らし出す光源などの開発会社で、日本の自動車メーカーの40%以上のシェアを持つ中小企業だ。安全性にも関わる特殊な部品なので、不良品の発生率が極端に低いことや、耐用年数が非常に高いことが強みになり、日本だけでなくアメリカのビッグスリーなど大手自動車メーカーの信頼を長年にわたって獲得している。 そうした製造開発メーカーの存在は、日本の消費者にほとんど知られていないが、彼らは間違いなく日本経済を支えている。以前、証券会社の取締役と話しをした時、現在、日本の株式市場は低迷しているが、世界でもっとも活気を呈しているのはロンドン市場であり、ロンドンに集う投資家が注目している日本企業は、消費者によく知られた企業ではなく、部品などにおいて高い技術をもって世界の様々な企業のニーズに応えら