(フランス) capital culturel 文化資本 † フランスの社会学者ブルデューの用語。経済資本に対していう。三つの形態をもち再生産される文化的所産の総称。 言葉づかいや行動様式など身体化されたもの 絵画や書物など物として客体化されたもの 学歴や資格として制度化されたもの ↑ 文化資本の3つの形態 † 身体化された文化資本。 たとえば場に応じた行動の仕方、ものの言い方、道具の用い方などの能力を身につけていることである。それには文化資本の蓄積者自らが時間をついやし、身にそなわったものとして獲得していくことが要件となる。 ここでいう文化は、芸術や文芸活動などいわゆるハイカルチーを含め、さらに日常的な立居振る舞い、行動様式などを包含する広い意味であることはもちろんである。 ハイカルチャーという表現が含意しているように、文化資本は、各社会において正統とみなされ