“お笑い”の概念は国によって異なり、世界共通で笑いがとれるコメディアンは少ない。日本で話題になるお笑いといえば、体を張るものやツッコミを入れるものなどが代表的。それに対し、アメリカでは皮肉のあるブラックジョークが主流といえる。 では、“お笑い”の概念が異なるなかで、日本のお笑いスタイルは、アメリカでも通用するのだろうか。 ■ボケとツッコミ まずは漫才でよくみられる“ボケとツッコミ”からみていこう。この言葉は、日本独自の言葉であり、これを英語に直訳するとボケが「Funny man」、ツッコミが「Straight Man」となる。また、ボケるという行為を「Act the Clown」と言い、ツッコミという行為を「Feed the line」と表す。おそらく、こんな英語はアメリカ人100人に聞いても、“ボケとツッコミ”だと認識してくれる人は一人もいないだろう。 “ボケとツッコミ”という言葉自体を