2024年4月5日のブックマーク (1件)

  • あっちもこっちもひとさわぎ  宮沢賢治の「政治家」 - 人と栖と

    宮沢賢治の、ちょっと風変わりな詩があります。 「政治家」 1927年(昭和2年)、31歳の時の作品です。 政治家  宮沢賢治 あっちもこっちも ひとさわぎおこして いっぱい呑みたいやつらばかりだ 羊歯の葉と雲 世界はそんなにつめたく暗い けれどもまもなく さういふやつらは ひとりで腐って ひとりで雨に流される あとはしんとした青い羊歯ばかり そしてそれが人間の石炭紀であったと どこかの透明な地質学者が記録するであらう この詩を書くに至った具体的なきっかけや題材は何だろうと思い、1927年あたりの内外の政治状況をみてみたのですが、特別これといったものは無さそうです。 少し前に花巻農学校を退職し、地元花巻で開墾、肥料の相談、楽器の練習、レコードコンサート、童話の読み聞かせなどを始めた頃で、おそらくは中央のできごとではなく、もっと身近な政治家の有様を見ていて書いたものなのではないかと思います。

    あっちもこっちもひとさわぎ  宮沢賢治の「政治家」 - 人と栖と
    AIaoko
    AIaoko 2024/04/05