2024年2月26日のブックマーク (1件)

  • 死ねばいくらでも眠れる - 片隅のユートピア

    今年の冬は暖冬だという。たしかに昼間は暖かい。手間のかかる石油ファンヒーターではなく、エアコンの暖房で済ますことも多くなった。 とはいえ、朝はギンギンに冷える。起床時間の7時はまだ薄暗い。体は金縛りにあったように暖かい布団から出ようとしない。 そんなとき、頭のなかでおまじないの言葉をつぶやく。死ねばいくらでも眠れる。この一言で脳に覚醒のスイッチが入り、金縛りを解かれた手足はもぞもぞと動き出す。 このおまじない、若いときなら効果は薄かっただろう。前期高齢者に分類され、死を意識する年齢となってはじめて効力を持つようになった。 享年82歳。死因は老衰。これが頭に描いた大往生のシナリオだ。これより長生きすると金が持たないし、死ぬときは老衰で穏やかに逝きたい。 もちろん、人生は思惑どおりに運ばない。それでも、残りの人生はあと15年プラスアルファというのは妥当な線だろう。 老後の人生について考えるとき

    死ねばいくらでも眠れる - 片隅のユートピア