東京都豊島区の部長らが自民党区議から依頼を受け、部下の職員に政治資金パーティーへの参加を求めた事件に絡み、かつて区の部長や課長を務めた複数の元区幹部が「職員への依頼は慣例としてずっと続いていた」と毎日新聞の取材に証言した。「20年前から行われていた」と話した元区幹部もいた。議会を円滑に進めるのが目的だったという。彼らの証言から、政治家と区幹部との癒着構造の実態が浮かんだ。 封筒渡され「今年もよろしく」 証言によると、長年にわたって元区幹部が職員に参加を求めていたのは、自民党豊島総支部の政治資金パーティー「春のつどい」。2020年以降は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止されているが、それまでは毎年3月にJR池袋駅近くのホテルで開かれていた。会費1万円で区議や支援者のほか自民党の現職閣僚ら数百人以上が参加する大規模パーティーだ。 「現職の自民党区議から『これを配ってくれ』『今年もよろしく
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