無邪気すぎる構図、タッチが、力強く胸を打つ。心に響き、染み渡る。色鉛筆や絵筆に込めたほんのりとした温かさは、選手を突き動かすのである。 7月19日からの千葉ロッテマリーンズ戦で、いつもとは違う光景を目にした観客の方々も多かっただろう。 この札幌ドームでの3連戦で初戦、2戦目と連勝した。勝利時のヒーローインタビュー後の恒例が、各選手らのサインボールのスタンドへの投げ込みである。 遠めから目視での確認は難しいが、白地がベースのTシャツを着用している選手を何人か、目にしただろう。通常は契約メーカーなどのウエアを着用していることが多いが、この2試合はいつもとは光景が違った。 胸元のデザインは、それぞれ異なる。その選手ごとのオリジナルの絵柄である。 選手が“お絵かきTシャツ”を着用。 1年に1度、今年で2年目を迎えたチーム内で人気を博している企画に起因している。 「キッズお絵かきコンテスト!」 その