伊藤電子工業は「第1回 高性能住宅設備EXPO」(2016年12月14〜16日、東京ビッグサイト)に出展し、開発中の有機薄膜太陽電池を利用した「スマート発電ウィンドウ」を展示した(図1)。 同社では山形大学などと共同で有機薄膜太陽電池の研究開発を進めている。その特徴の1つが、陽極に特殊な透明材料を採用することで、ほぼ透明な有機薄膜太陽電池を実現している点だ。スマート発電ウィンドウはこの機能を活用し、外の景色も見ることができる「発電する窓」を目指したものである。 スマート発電ウィンドウには50mm(ミリメートル)四方の有機薄膜太陽電池を96枚利用している。有機薄膜太陽電池を透明なアクリル板で挟み込みこんでおり、この板を建物の内側に取り付ける仕組みとなっている。紫外線や赤外線をカットするため、日光による室内の家具などの色あせを防ぐ効果もあるという。 現在、このスマート発電ウィンドウは山形大学が
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