自衛隊のサイバー防衛隊が3月26日に90人で発足した。24時間態勢で自衛隊のネットワークに対するサイバー攻撃の監視に対応する日本初のハッカー部隊とも言える。元々「ハッカー(hacker)」とは、コンピューターや電気回路などに深い技術的知識を持ち、その知識を利用して技術的な課題をクリアできる人の総称を言う。「クラッカー(cracker)」(情報の破壊や不当な複製、アクセス制御の突破など、不正な利用を行なう人の総称)と明確に区別され、本来悪い意味をまったく含んでいない。 日本のサイバー・セキュリティレベルを上げていく為にはハッカーの育成が不可欠かつ急務である。ところが、高度なサイバー・セキュリティ技術者の育成が学校(高校・大学)においても整っておらず、さらに企業においても明確なキャリアパスが描けていない。このような日本の現状について3月に実施された日本国内最大のセキュリティコンテスト「SECC