3回目の緊急事態宣言が発令された朝、大阪・道頓堀の戎橋には人けがなかった=大阪市中央区で2021年4月25日午前9時47分、山崎一輝撮影 4月25日に東京や大阪など4都府県に新型コロナウイルスに対応する緊急事態宣言が発令されてから3週間が過ぎた。百貨店や映画館への休業要請など前回より対策を強めた影響か、街中の人の流れが抑えられる傾向がみられるが、一部で増えたところも。感染者や病床使用の状況は一向に改善されず、政府が描く「5月末の宣言解除」という出口戦略は見通せない。 「これだけ強い対策を打ったにもかかわらず減らなければ、どこで感染が広がっているのか」。北海道など3道県への緊急事態宣言の発令が決まった14日の閣議後の記者会見で田村憲久厚生労働相はこう述べ、現在の感染状況に戸惑いを見せた。 新型コロナウイルス感染第4波の緊急事態宣言は、東京や大阪など4都府県を対象に4月25日に始まったが、感染