「【正論】分別ある人が黙る国はよくない 比較文化史家、東京大学名誉教授・平川祐弘」 まあ、産経正論にしては穏やかな内容だと思いました。 ただ気になる点があります。 平川「植民地支配は二級市民を作り差別するから悪ですが、日本のように植民地に国立大学を造った国は珍しくありませんか」 http://sankei.jp.msn.com/world/news/130617/kor13061703070001-n1.htm と言っている点です。 この手の話題は、歴史修正主義者が日本の植民地支配を正当化する際に用いますので単純に聞き流すわけにもいきません。 はっきり言えば、植民地に大学を設立した事例は少なくありません*1。 英領インドでは、1857年にボンベイ大学、カルカッタ大学、マドラス大学が設置されています。ボンベイ大学とカルカッタ大学の設立はロンドン大学の提案により1854年には設置が認められ、1