(24日、高校野球準決勝 三重5―0日本文理) 日本文理・平石風歌記録員 負けても泣かないと決めていたのに、こらえきれなかった。「終わったと思えない。もっとみんなと一緒にいたかった」 中学まではバレーボール一筋。仲間5人と地元新潟の公立強豪校に進む約束をしていた。なのに自分だけ不合格。大泣きした。みんなと一緒じゃないならと、バレーはあきらめた。 入学後まもなく、放課後にボーッと野球部の練習を見ていた。「全国制覇」の文字が目に入った。女子マネジャーが2人、立っていた。「この人たちが支えてるのか」。心が引き込まれた。入部を決めた。 とはいえ「ファウル」の意味さえ分からない。焦った。1年生の終わり、迷惑をかけている自分が嫌になった。練習を1週間休んだ。 同級生の選手からメールが来た…