赤い三角屋根で親しまれた旧国立駅舎の復元計画を進めている東京都国立市は14日、JR東日本と建設用地の売買契約に関する覚書を締結したと発表した。 締結は10月31日付。市は来年2月頃までに売買契約を結びたい考え。 市国立駅周辺整備課によると、買収面積はJR国立駅南側の約510平方メートル。約220平方メートルの旧駅舎をほぼ元の位置に再築して観光案内所や展示スペースとして活用する計画。2018年頃に着工し、20年2月の完成を目指す。 旧駅舎は、1926年(大正15年)に建設。旧駅舎に用いられている構造技法などが重要であることから、市の有形文化財に指定されていたが、2006年にJR中央線の高架化事業に伴い解体された。 土地取得費用は6億6000万円を見込んでおり、今年度補正予算案に計上し、12月議会に提出したい考え。保管している部材を用いて復元を目指しており、総事業費は計約10億円を見込んでいる