演説中に銃撃され、警護担当者らに囲まれながら拳を突き上げるトランプ前米大統領=米東部ペンシルベニア州バトラーで2024年7月13日、AP 「私は決して降伏しない」。トランプ氏は暗殺未遂事件から約5時間後、支持者向けのメールで「選挙戦続行」の決意を表明した。 銃弾が右耳の上部に当たっており、数センチ弾道がずれていれば命の危険もあった今回の事件。しかし、トランプ氏は非常事態でも「暴力に屈しない強いリーダー」を演じることを忘れなかった。 演壇から急いで退避させようとする警護担当者らを「待て、待て」と制止し、支持者らに向けてこぶしを何度も突き上げた。悲鳴を上げてパニック状態だった支持者らは「USA」コールで応え、会場は異様な熱気に包まれた。 現場のペンシルベニア州は、大統領選の接戦7州の中でも特に…