静岡県沼津市で昨年9月、公衆トイレの女性用個室に侵入したとして建造物侵入罪に問われた清水町の20歳代の男性に対し、静岡地裁沼津支部(堤雄二裁判官)が3月14日に無罪判決(求刑・罰金10万円)を言い渡していたことが3日、わかった。 男性の弁護人によると、男性は昨年9月21日夕方、沼津市本の公衆トイレの女性用個室に、正当な理由なく侵入したとして現行犯逮捕された。 男性は逮捕時から容疑を否認し、公判では「おなかが痛くて公衆トイレに行ったが、二つあった男性用の個室はいずれも使えなかった」などと無罪を主張していた。 弁護人は読売新聞の取材に対し「被告の主張が認められた妥当な判決」としている。
――PVだけを狙い始めると、コンテンツがゆるくなるというお話でしたが、「ゆるい」というのはどういうことでしょうか? PV欲しさのあまりに扇情的な記事が出たり、コストを下げるために品質の悪い記事を載せたりするということでしょうか。あるいは、宣伝であることを巧妙に隠したステマ記事も指摘されているのでしょうか。 巧妙に隠されたステマ記事をあぶりだすのはなかなか難しいと思います。たとえばグルメの記事で、本当に編集者や記者が「面白くて、新しいスタイルだ」と感じたり、「この店が本当においしい」と思ったりして取材するケースもあるでしょうし、実は裏側で記事にスポンサーがついているケースもあるでしょう。これを見抜く技術はありますか? 非常に難しいと思っています。過去には(広告セールス用の)媒体シートに、「こちらのサイトに記事を載せたい場合はいくら」という情報が出たこともありました。そういう情報が流れてくるん
福井県が2015年に発行したプレミアム商品券「プレミアム藩札」で利用された2億9760万円のうち、1割超の3340万円が特定の造船会社での支払いに使われていたことが、会計検査院の調査でわかった。 報告書では「公平性等の面から、購入、利用限度額等の設定が適切に行われる」ように制度の是正を求めている。 藩札は県内の宿泊施設に宿泊した人を対象に販売された。6000円分を5000円で販売し、プレミアム率は20%。1人10セット限定としたが、宿泊施設によっては1泊につき10セットを販売していたケースもあったという。 県商業振興・金融課によると、造船会社に支払われた3340万円のうち、1800万円は県外の会社が、福利厚生の一環で県内に宿泊する慣例があり、社員や家族が藩札をそれぞれの上限まで買い、レジャー用の船を購入するため共同で使ったという。このほかにも別の会社が藩札を集め、480万円の船舶を買った例
千葉県八街市は16日、元夫からDV(ドメスティック・バイオレンス)の被害を受けたとして、相手に個人情報を伝えないようにする「支援措置」の対象だった女性の住所を、納税課の20歳代の男性職員が誤って元夫に知らせるミスがあったと発表した。 市によると、職員は昨年8月29日、窓口に来た元夫から「妻の税金も一緒に納めたいので、納税通知書の送付先を確認したい」と求められ、システムに表示された女性の住所を伝えた。本来は、支援措置対象かどうかを別のシステムで同時に確認する必要があったが、怠ったという。職員は直後にミスに気付いたが、元夫は立ち去っていたという。 市は同日中に女性に謝罪し、転居費用など54万2000円を支払うことで示談が成立した。女性は転居し、元夫からの接触などは確認されていないという。市は今月10日付で職員を文書訓告とした。 この時期の発表になったことについて、渡辺洋一納税課長は「示談に時間
精神科治療を行う、広島県福山市の福山友愛病院(361床)が昨年11~12月、統合失調症などの患者6人に本来は必要のないパーキンソン病の治療薬を投与していたことがわかった。 病院を運営する医療法人「 紘友 ( こうゆう ) 会」の末丸紘三会長の指示による投薬で、病院側は取材に「使用期限の迫った薬の在庫処理がきっかけの一つ」と説明。患者の一人は投与後、 嘔吐 ( おうと ) し、体調不良となっていた。 病院によると、末丸会長は病院で精神科医としても勤務しており、昨年11月28日~12月6日、主治医に相談せず、パーキンソン病の治療薬「レキップ」の錠剤(2ミリ・グラム)を統合失調症などの患者6人に投与するよう看護師に指示し、複数回、飲ませた。また末丸会長は、通常の8倍の投与量を指示していた。
8日夜、埼玉県川口市の民家敷地内に駐車していた軽ワゴン車内で男児(8)が死亡する事故があり、この軽ワゴン車のメーカーは「同種の事故は聞いたことがない」と困惑している。 武南署の発表によると、死亡したのは、この家に住む小学2年生の男児。車後部の収納スペース「サブトランク」(横約60センチ、縦約35センチ、深さ約30センチ)に頭を突っ込んで逆立ちした状態で見つかった。心肺停止状態で病院に搬送されたが、約4時間後に死亡が確認された。外傷はなく、首に体重がかかったことによる窒息死の可能性が高いという。 サブトランクは通常、スペアタイヤなどの収納に使われるが、バスケットボールなどの遊具が入っており、男児が発見された時は、ボールがサブトランクの外に出ていた。同署は、男児がボールを取り出そうと後部座席からサブトランクに身を乗り出し、体勢を崩して頭から落ち、身動きできなくなったとみている。 男児の兄が、横
東京電力福島第一原発事故による避難指示が2015年9月に解除された福島県楢葉町の松本 幸英 ( ゆきえい ) 町長が、昨年11月の庁議や今年2月の新年会で、「避難先から帰還しない職員は昇格・昇給させないようにする」との趣旨の発言をしていたことがわかった。 松本町長は7日、読売新聞の取材に「(発言は)町職員が町民に対し、率先して帰還する姿勢を示すべきだという思いからだった。今後については改めて協議したい」と話した。 町によると、昨年11月に福島県沖地震が起きた際、約100人の職員のうち、町内に居住していたのは13人で、多くの職員が登庁するのに1時間以上かかった。そのため、町は同12月から交代で職員を町内に宿泊させている。帰還した職員は35人(6日現在)に増えた。町民は原発事故前の1割にあたる818人(3日現在)が戻っている。 ただ、職員からは「帰還を進めたいという思いはわかるが、子育てや介護
◇岡山店 市民ら別れ惜しむ 「イトーヨーカドー岡山店」(岡山市北区下石井)が28日、閉店した。他店との競合で販売不振が続いたためで、市民に惜しまれる中、18年で幕を閉じた。 「イトーヨーカ堂」(本社・東京都)を傘下にするセブン&アイ・ホールディングス(HD)によると、岡山店は1998年11月に開店。当時では珍しい駅近くの大型店としてにぎわったが、近年はイオンモール岡山などに対抗できず、昨夏に閉鎖を決めた。社員約30人は他店舗に配置換えとなり、パート従業員約200人には意向を聞いた上で、対応するという。 この日は、朝から約1000人が長い行列を作った。午前9時に開店すると、入り口で紅白のまんじゅうが配られ、訪れた人たちが最後の買い物をしていた。 午後8時の閉店後に行われたセレモニーでは、浦崎大店長(43)が「この店が岡山にあったことを、心の片隅に残しておいていただければ幸いです」とあいさつ。
鴻池祥肇・元防災相が代表を務める「自民党兵庫県参議院選挙区第2支部」が2014、15年、大阪府豊中市の国有地を小学校建設用地として購入した学校法人「森友学園」(大阪市)側から計20万円の寄付を受けていたことがわかった。 鴻池氏は1日夜、記者団に、学園側に便宜を図ったことはないとした上で、寄付を返還する意向を示した。 同支部の政治資金収支報告書によると、同学園側は14年1月と15年1月、各10万円を寄付していた。 また、鴻池氏は、これら2回の寄付とは別に、14年4月に参院議員会館(東京都千代田区)で、学園の籠池泰典理事長夫妻から現金が入っていた可能性がある紙包みを渡されたと説明。「(籠池氏は)財務省にお願いがあるふうなことを聞いた。『頼んでくれ』とか『まけてくれ』とか言っていた。一瞬でお金だとわかった。『無礼だ、帰れ』と突き返した」と述べた。
北海道は28日、江差町で繁殖のために押し寄せた大量のニシンで海が白く濁る「 群来 ( くき ) 」が確認されたと発表した。 かつてはニシン漁でにぎわった同町だが、その後は衰退していた。群来が確認されたのは約100年ぶりという。 道によると、26日午前、江差港の南にある「えびす浜」付近の海が白濁しているのを漁業者が発見。28日には付近の海底で、海藻に産み付けられたニシンの卵が見つかったという。 江差町によると、町内でのニシンの豊漁は1913年(大正2年)が最後という。檜山地方では2009年からニシンの稚魚の放流を行っており、同町は「放流の成果が表れているのではないか」と話している。
約1000羽に上るカラスが、岐阜市の中心部・ 金町 ( こがねまち ) の金神社周辺をねぐらにしており、神社などはフン害に悩まされている。 神社ではいろいろな策を講じているが、実効性のある対策は難しいという。 ◆空を覆うカラス 8日夕方、市内の金華橋通り。大量のカラスがビルの屋上に集まり、「カァカァ」と鳴きながら買い物客らを見下ろしていた。日が暮れるに従い、カラスは徐々に金神社周辺の木々へと移動していった。 「本当に困っています。見ていてください」。午後6時頃、同神社の長尾良彦 権禰宜 ( ごんねぎ ) (37)が爆竹を鳴らすと、驚いたカラスが境内の木々から一斉に飛び立った。まだ明るさがほのかに残る夕空が、一瞬にして大量の黒い点々で覆われた。 市循環型社会推進課の担当者などによると、カラスはハシブトガラスとハシボソガラスの2種とみられ、約1000羽はいるという。同神社の本郷啓介宮司(66)
幅広く活発な言論空間 この本の副題は「新日本政治思想史」である。明治二十年代にデビューした徳富蘇峰など若い政論家たちは、“ぼくらの時代”としての明治を「新日本」と呼んで、徳川時代までの「旧日本」とは異なる世の中が開けたと主張した。製鉄会社やプロレス団体の名で「新日本」の言葉がおなじみになってしまった今では、むしろ「シン・日本」とでも表記した方が、斬新さの意味あいが伝わるかもしれない。 「新日本」である明治時代の思想家が多く登場するが、「政治思想史」ときいて、堅苦しいインテリの群像を予想しながらこの本を読むならば、きっと驚くだろう。前時代から活躍した朱子学者でありながら、西洋思想の概念の「翻訳」作業を強く提唱した阪谷 素 ( しろし ) 。哲学体系を 曼荼羅 ( まんだら ) に図示し、バンザイに代わる「いやさか」の発声と体操まで考案した 筧 ( かけい ) 克彦。自分の家に伝わるという偽史
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