オリンパスの未来創造研究所が試作機として開発した「モバイル Eye-Trek―慧眼―」は、視界を隠すことなく映像を表示する眼鏡型のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)だ。 この試作機には従来のHMDのようにバッテリーや映像出力と接続するコードがない。眼鏡のつるの部分に無線モジュールとバッテリーを内蔵することで、完全ワイヤレス化を実現したのが大きな特徴。映像は眼鏡の右側に設置された「光学バー」からレンズを介して表示される。 右側のつるが分厚いのは、バッテリーと無線モジュールを内蔵しているため(左)。映像を映し出す光学バー(中央)。この光学バーは「瞳分割方式シースルー光学系」とよばれる独自技術を採用している。バーの幅を瞳孔径より小さくすることで、バーに覆われた部分の視界も確保できるという(右)
ソニー、曲げられるフルカラー有機ELディスプレイを開発 −プラスチックフィルム上に有機TFTなどを集積 ソニーは24日、プラスチックフィルム上に有機薄膜トランジスタ(有機Thin Film Transistor=有機TFT)と、有機EL素子を集積化したフルカラー有機ELディスプレイを開発したと発表した。 通常、有機ELディスプレイは、ガラス基板上にシリコン半導体材料を用いたTFTを形成し、その上に有機ELの発光素子を積層する。それに対して、今回は柔軟性のあるプラスチックフィルム上で形成可能な有機TFTを新たに開発することで、薄型/軽量、曲げられるディスプレイが実現可能となった。 今回開発した試作パネルは、2.5型/160×120ドット。表示色数が1,677万7,216色で、解像度は80ppi。ピーク時の輝度は100cd/m2以上で、コントラスト比は1,000:1以上。パネル厚は最厚
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