ベルリンのストリート・アーティスト EVOL による、とても奇妙な、そして現実世界を揶揄しているかのようなミニチュア世界を。 実際に体感しない事には、コメント出来ない類いの作品だとは思いますが、 写真を見ているだけでも、言葉に出来ないある奇妙な感覚が、受け手である私たちへもたらされます。 なんと言いますか、現実世界を縮小する事がミニチュアの本質的な目的でありながら、 逆に現実世界を拡張している事を目的としたミニチュア作品、とでも言うような。 この視点が逆転させられた状態で放置される、宙づりな感覚。 一見分かりやすいようでいて、でも一瞬で言葉を無くしてしまう、全く分かりにくい感覚。 その状況の後ろで冷笑しているかのようなアーティストの存在感。 講釈抜きにその奇妙さだけを味わうこの感覚。凄く好きです。