こんにちは。米沢穂積です。 ウォーミングアップは念入りにやりましょう。 先日近況報告でお伝えしましたように、新作「さよなら妖怪」は私の手を離れました。図表などの補完的なやり取りも終わり、しばらくはS社様にお任せすることになります。 それからしばらくというもの、私はゲームの三昧境にありました。次回作の傾向をどうするか、全く新しい話を書くならばどんな舞台を選ぶべきか、持ちネタを流用するならどれを使うべきか、これといったアイディアが浮かばなかったからです。 もちろん、書店員たるもの本を売ることへの情熱に偽りがあってはなりません。出勤から退勤まではお客様に快く本をお買い上げいただくことに心を砕き、退勤から出勤まではどうすればより快くお客様に本をお買い上げいただけるのかに心を悩ませる、それこそが書店員の当然の心構えというものです。 しかし店長閣下や同志副店長と異なり、私は未熟な一販売員に過ぎません。