グズグズ、ダラダラ……夏休みに入って生活にケジメがなくなってしまったわが子にうんざりしている親は多いだろう。作業療法士の菅原洋平さんは「子供がダラダラするのは決して性格や気持ちの問題ではない。子供の脳を“やる気にさせる”仕掛けがあります」という――。 ダラダラっ子をシャキッとさせるすごい仕掛け 私の職業である作業療法士というのはリハビリの専門家です。脳の一部を損傷した人に、残りの脳を使って一定の作業をできるようにしたり、知的障がいや発達障がいで人とのコミュニケーションが苦手な子供の治療を行ったりしてきました。 いわば人間の脳と体の力を最大限引き出し、その人がやりたいことを実現できるようにサポートする仕事です。その経験から私が確信しているのは、「ダラダラしている子=なかなかやる気になれない子」というのは決して性格や気持ちの問題ではない、ということです。脳がやる気を出す状態になっていないだけな