経団連の米倉弘昌会長は13日の会見で、加速する円安ドル高について「海外からの配当や収入などからみるといい状況になっているが、完全に上向きになるという実感が必要だ」としたうえで、「アベノミクスの第3の矢の実施が長期的な経済成長につながっていく」と述べ、政府に対し成長戦略の策定を急ぐよう注文をつけた。 政府による設備投資や賃上げの要請には「投資に必要な需要増の実感はまだない」と指摘。「早く国際的にイコール・フィッテイングな環境をつくっていただき、われわれを支えてもらいたい」と法人税の実効税率引き下げなどの早期実施を求めた。 一方、論議が高まりつつある憲法改正論議について「改憲に異論はない。米国でも何回かにわたり改正をしており、日本も憲法ができてから半世紀以上たっている。このへんで憲法を日本との関連で見直すことも重要だ」と改憲に前向きな考えを表明した。