「メモリーが足りなくてCPU能力を使い切れないケースが多い」---。仮想サーバー環境の構築などを手がける専業ベンダー,日本仮想化技術でCEOを務める宮原徹氏は2009年4月14日,東京都内で開催した仮想化技術専門イベント「仮想化フォーラム2009」で講演。物理サーバー環境の設計セオリーとは異なる,仮想化環境ならではの設計の勘所を解説した。 仮想サーバー環境の構築に際して宮原氏は,まずは目標を明確化することがファースト・ステップであると,あらためて強調した。ハードウエア台数を2分の1に減らすなどのように,「まずは仮想化で何を達成したいのかを明確化し,目標を“見える化”しなければならない」(宮原氏)。 目標を定めた後の,仮想環境の実際の設計では,物理サーバー環境とは異なる,いくつかのポイントがあるという。講演では,こうした仮想環境ならではのポイントを紹介した。 宮原氏はまず,仮想環境に特有のア