スマートフォン(スマホ)に親しんだ若者は就職後、パソコンのキーボードをうまく打てず苦労している。実は記者(23)もその一人。キーボードを見ずに文字を入力する「タッチタイピング」を習得すべく猛練習した。 「社会に出てタイピングが必要と感じる若者が多い」。タイピングの練習サービスを手掛けるイータイピング(愛知県東海市)の嶌貫実代表は話す。約130万人いる会員の8割強が20代以下だ。 タイピング練習は内定者研修にも取り入れられている。プロシーズ(大阪府吹田市)は企業向けにインターネット上の内定者研修を提供。タイピング練習を82社が利用する。「人事担当者は新入社員がタイピングできないのを不安視している」(同社) キーボードを見ずに打つ入力方法は、昔はブラインドタッチと呼ばれていた。だが「ブラインド(盲目)」の表現を避けるため、今はタッチタイピングと呼ぶことが多い。 タッチタイピングのメリットは2つ