Photo by huw-ogilvie from Flickr アパレル大手の三陽商会は、7月29日、2016年12月期の業績予想を修正し、最終的なもうけである純損益を2月時点の3億円の黒字から95億円の赤字に引き下げた。また、業績不振のため、全社員の2割弱に当たる約250人の希望退職者を募り、不採算ブランドを休廃止すると発表した。同社の低迷は、1965年に輸入販売を開始して以来、50年間、蜜月関係にあったイギリス・バーバリー社とのライセンス契約を、15年6月に終了したことによる。 高級化路線を進めるバーバリー社の中枢は、三陽商会が本来のブランドの半値以下で展開するディフュージョンライン(普及版ブランド)「バーバリー・ブラックレーベル」と「バーバリー・ブルーレーベル」に否定的だった。また、ライセンスではなく直営展開に切り替えることで、さらなる収益アップを望んだことが契約終了の大きな理由だ