20代を中心に新たなスーツのトレンドが、ウエストの絞りをきつくした超スリムスーツ「ドロップ9(ナイン)」である。 バブル期の80年代後半は着丈が長くゆったりとしたソフトスーツが流行し、90年代は3つボタンで細部の仕様にこだわったクラシコイタリアンスーツと3つボタンの黒いモード系のスーツが広まった。2000年に入りクラシコの発展形や細身の英国調などが混在していたが、ブームというような大きな流れは出来ていなかったが、どうやらジワジワと「細・浅・短」化が進み、これから先10年のスーツのトレンドとなりそうである。 ちなみにドロップとは、(胸囲ー胴囲)÷2で求めるウエストの絞りを表す単位で、欧州ブランドやセレクトショップを中心に定着してきている。数字が大きいほど絞りがきつく、ドロップ9は18センチ差である。若い世代向けはドロップ7ドロップ8が今までの主流だったが、昨年ぐらいから更に絞りがきついドロッ