パンダシューズのアイデアスケッチを描いた広川社長(右)と、それをもとに靴を作った酒井さん=墨田区のヒロカワ製靴で 黒いたれ目に丸い耳、白黒の体。その姿を丸ごと革靴にデザインした「パンダシューズ」が、東京・JR上野駅利用者の話題になっている。墨田区の靴メーカーが8月に試作し、駅構内の自店舗に飾ったところ問い合わせが相次ぎ、9月に受注生産を始めた。1足ずつ手づくりのため3カ月待ちだが、既に7足が売れたという。 (井上圭子) 「かわいい」「売ってるの?」。通り掛かる人が、思わず笑顔で足を止める。つま先が顔、後ろは体。手足は黒く、胴は白い。尻尾もついている。ただし本物の尻尾は白だが、これは黒。素材は牛革だ。 この靴をデザインしたヒロカワ製靴(墨田区)の広川雅一社長(55)は「まさかこんなにウケるとは。これぞ本当の『客寄せパンダ』」と笑顔を見せる。 三月末、新装オープンしたJR上野駅ナカ店舗ゾーン、