「犬じゃないの?」−。愛知県豊橋市の豊橋総合動植物公園で飼育されている真っ白な雌のホンドタヌキ「コハク」が入園者を驚かせている。 遺伝子異常で色素が抜けたとみられ、本来の茶色のタヌキと比較すると別の動物のようだ。 コハクは体長40センチ、体重4キロ。昨年12月上旬に同県豊田市の牧場で捕獲された。名古屋大の研究施設の仲介で豊橋総合動植物公園に移され、検疫を経て1月下旬から公開されている。 見た目は全く違うが、走り回ったり、エサの野菜などを食べたりする姿は一緒に飼われている雄の「コウメ」と同じ。同園の斎藤富士雄所長は「白色の動物は天敵に狙われやすく、どれぐらいの割合で生まれるか不明だが、珍しい」と奇妙な新顔の来園を喜んでいる。(中日新聞)