ドイツ、バイエルン州の町で発掘を行っていたところ、古代の井戸が70あまりも見つかった。中でももっとも最近に見つかった井戸から、お宝が出てきたのだ。 すべての古代文明にとって、水は人間の暮らしを支え、農業の成功を維持するための重要な資源だ。だから、自然の水源は神聖化され、儀式の対象となった。 その地域にある泉は、石で補強されて井戸となり、まわりに人々が集うコミュニティになっていった。 願い事を唱えるとかなうと言われる「願いの井戸」は、有史以前からヨーロッパの民間伝承につきものだ。 願いの井戸の魔法の仕組みは、人々が銅や銀などの金属を入れることで機能した。水に殺菌効果が得られるのだ。 青銅器時代の遺物がたくさん出てきた願いの井戸 ドイツ、バイエルン州フュルシュテンフェルトブルック地区のゲルメリンクでは、2021年から発掘調査が行われている。 ここは、9000年前に最初に人が住み始めたことがわか