物質の基本単位「クォーク」が6個集まってできる粒子「Hダイバリオン」の存在を、日本大の井上貴史助教(原子核物理学理論)らのチームがスーパーコンピューターを使った計算で確認、20日付の米物理学誌フィジカル・レビュー・レターズ(電子版)で発表した。30年以上前に存在が予言されていた。クォークは3個一組で陽子や中性子、2個一組で中間子をつくることが知られているが、6個も集まってできる粒子については存
プレスリリース 2011年4月21日 学校法人日本大学 国立大学法人筑波大学 印刷用PDF[288KB] 概要 ポイント ・30年以上にわたり存在が確認できなかったクォーク6個からなる粒子「H-ダイバリオン」が、スーパーコンピュータを用いた大規模シミュレーションにより捉えられました。 ・H-ダイバリオンの解明をきっかけに、天然には存在しない原子核の研究が進展すると期待されます。 ・中性子星の内部構造や超新星爆発など宇宙の物理現象に関する新たな知見の獲得にもつながります。 概要 日本大学生物資源科学部の井上貴史助教、筑波大学計算科学研究センターの青木慎也教授、石井理修准教授、東京大学大学院理学系研究科の初田哲男教授をはじめとする研究グループ(HAL QCD Collaboration)は、クォーク6つからなる粒子「H-ダイバリオン」の解明への端緒を開きました。この成果は、筑波大学計算科学
物質の基本単位「クォーク」が6個集まってできる粒子「Hダイバリオン」の存在を、日本大の井上貴史助教(原子核物理学理論)らのチームがスーパーコンピューターを使った計算で確認、20日付の米物理学誌フィジカル・レビュー・レターズ(電子版)で発表した。30年以上前に存在が予言されていた。 クォークは3個一組で陽子や中性子、2個一組で中間子をつくることが知られているが、6個も集まってできる粒子については存在を疑う学者も多かった。しかし、井上助教は「今回の成果により、実際にあることがほぼ確実になった。いずれ加速器の中で見つかるのではないか」と話した。 大きさは陽子とほぼ同じ、重さは陽子の約3倍という。 Hダイバリオンの存在は1977年、米国の物理学者が、クォークについての基礎的な理論を簡略化した手法を使って、存在を予言した。井上助教らは簡略化しないで、スパコンを使って膨大な計算を伴うシミュレーションを
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