今のインターネットはIPバージョン4で動作していますが、そのIPv4で各機器を識別するためのIPv4アドレスが遂に事実上枯渇しました(参考)。 長年「枯渇する」と言われ続けていましたが、それが遂に現実の物となりました。 ここでは、IPv4アドレス枯渇とは何かと、それによって何が起きるのかを紹介します。 IPv4アドレス枯渇に関して、アナログ放送の停波と地デジへの移行や、原油枯渇と似たようなものであるような認識が多く見られますが、個人的にはIPv4アドレス枯渇後のIPv4アドレスのアナロジー(類比)としては相撲の親方株の方が近い気がしています。 まず、アナログ放送の停波と地デジへの移行ですが、アナログ放送は2011年7月に一斉に停止します。 しかし、IPv4アドレスの場合は、ある日突然IPv4が使えなくなるわけではなく、今まで使っているIPv4アドレスはそのまま使い続けられるという意味でアナ
IPv4アドレス枯渇が迫りつつあります。 現状では、再来年ぐらいに枯渇する事が予想されています。 このIPv4アドレス枯渇は、恐らくインターネットアーキテクチャに対して非常に大きな影響を与えます。 今、この瞬間にあるインターネットインフラと、3年後のインターネットインフラは結構違う形をしているのではないかと推測しています。 以下、何故IPv4アドレス枯渇がインターネットアーキテクチャの大変革をもたらすのかと、この問題の背景を説明したいと思います。 2つに分離するインターネット インターネットは戦時中の物資が少ない状況においても通信網が維持出来る事を想定して設計されています。 そのため、専用機器だけではなく、ありあわせの機器を繋ぎ合わせて通信が実現できることが重要な要素でした。 また、電話のような回線交換方式ではなく、パケット交換方式を採用して様々な種類の通信を同時に行える事も設計の柱でした
「大丈夫、なくならない、IPv6は使われない」と一部?では言われ続けているIPv4ですが、もしかするとアナログ停波よりも先にIPv4が打ち止めになるかもしれません。 「IPv4 Address Report」 によると、IPv4アドレスの枯渇は2010年だそうです。 これは、日本でのテレビのアナログ停波の2011年よりも前です。 #if 0 /* 枯渇時期がズレて日本のアナログ停波と重なったらどうなるんだろう。。。という妄想はコメントアウト */ #endif ここ数年はテレビで「ブログ」という単語を聞いたりするなど、技術者ではない人が技術用語に接する機会が増えているように思えます(「ブログ」という単語が技術用語であるかどうかは疑問ではありますが)。 もし、本当にIPv4アドレスが減ってきて、いよいよ本当になくなりそうだという話になってくると普通のニュース番組で「IPv4アドレスとは」とい
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