鉄路復旧も明言せず 東日本大震災で被災したJR山田線と大船渡線のバス高速輸送システム(BRT)による復旧について、JR東日本の清野智社長は9日、東京都渋谷区の本社で、達増知事や沿線市町の幹部らに「検討しているのは(宮城県内の)気仙沼線の話」と述べた。しかし、鉄路での復旧方針も明言せず、BRT導入の可能性を残した。 清野社長は7日の記者会見で、山田線と大船渡線の復旧方法に関する質問に、「BRTでの仮復旧も一つの方策」と答えていた。 達増知事らはこの日、両線の早期復旧を要請するため同社を訪問。会談終了後、達増知事は「鉄道での復旧を約束してもらえなかったのは物足りない。今後も鉄道での復旧を訴えていく」と話した。