水戸市の徳川ミュージアムで展示されている一振りの刀が観光客を呼び込み、地域活性化につながっている。刀剣を擬人化したキャラクターを育てるオンラインゲーム「刀剣乱舞」にその刀が登場し、脚光を浴びたのがきっかけだ。刀のコピーをつくるために寄付を集めるなど、ミュージアムでは新たな取り組みも進んでいる。 3月26日午前、ミュージアムの開館前に、約20人の女性が列をつくった。水戸の梅まつりの期間中、JR東日本が駅やミュージアムを巡るスタンプラリーを企画したこともあり、刀好きの「刀剣女子」が押し寄せていた。 岡山県から友人と訪れた多々野円香さん(26)はキャラクターの声優が吹き込んだ音声説明を聞きながらミュージアム内を巡った。ゲームとコラボしたクリアファイルなども買い、キャラクターのパネル前で写真撮影。「ゲームをして、どんな刀なのか知りたくなった。水戸の梅まつりにも行って、伝統ある街が好きになった」と話