田村憲久厚生労働相は12日の会見で、緊急事態宣言下での行動について「20時以降でなければ、『昼飲み』で昼間お酒を飲んで騒いでいいのかという話があるが、いいわけがない。常識的にお考えいただければ」と述べた。時間帯にかかわらず、感染リスクを高める恐れのある飲酒を伴う会食の場面を避けることを強く促した。 政府の基本的対処方針によると、緊急事態宣言の対象地域では、飲食店の営業時間を午後8時までに短縮する要請を行うと明記している。ただ、宣言後、一部の飲食店では「昼飲み」をうたう例があるという。 4都県に緊急事態宣言が出された後の3連休中も日中の人の動きが思うように減っていないとの指摘に対し、田村厚労相は「それ(午後8時)以前であっても、お酒を飲んで大きな声でしゃべり、マスクをせずに騒げば、感染リスクが高まるので、自重していただければ」と述べ、改めて自粛を求めた。(久永隆一)