朝日新聞阪神支局襲撃事件など一連の警察庁指定116号事件について、週刊新潮が2月5日号から実行犯を名乗る男性の手記の連載を始めたところ、朝日新聞が2度にわたって紙上で反論するなど異例の展開を見せている。時効成立後、5年以上たってからの突然の「告白」に遺族は戸惑いを隠さない。 ◇ 週刊新潮は「私は朝日新聞『阪神支局』を襲撃した!」とのタイトルで、2月19日号まで3回連続で島村征憲氏(65)の手記を掲載し、次号も掲載するとしている。 島村氏が手記で「実行した」としているのは、1987年5月の朝日新聞阪神支局襲撃や、同年1月の同社東京本社銃撃など4事件。阪神支局襲撃ではオートバイで支局に向かい、「水平2連式」の散弾銃で2人の記者を銃撃したと明かし、襲撃を依頼したのは、在日米国大使館の当時の職員で、多額の報酬が目当てだったなどとしている。 週刊新潮は読売新聞の取材に、同誌編集部名の文書で「記事に掲