目黒川歴史散歩 白金台から続く台地は目黒駅を南端に、一気に南へ下ります。 その非対称形の谷間を目黒川が流れています。 「この谷は江戸から大正にかけて都心と郊外を分ける自然的境界となっていた」と日本地名大辞典に書かれていますが、 角川日本地名大辞典13【プリントオンデマンド版】 作者: 角川日本地名大辞典編纂委員会出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版発売日: 2009/10/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る江戸時代、このあたりは将軍の御鷹場があり、江戸市中から比較的近い距離にある桜や紅葉の名所としての「夕日の岡」が有名でした。 高層ビルが林立する現在からはまったく想像もつきませんが、歌川広重の「名所江戸百景」にも描かれているように江戸時代の目黒川周辺は江戸市民の日帰りで楽しめる行楽地でもあり、江戸後期、嘉永期の古地図でも確認してみると田畑が広がる農村