歴史を学ぶ意義 現在の国際社会で起こっている様々な事件や出来事が、まるで何の脈略もなしに突然発生したかのように感じることがあります。 しかし、それは長い長い歴史に根差した人間の営みの所産であって、そこには因果関係が必ず存在しているのです。歴史は繰り返す。それゆえ歴史を学ぶことから、問題解決の糸口が見つかることが多いものです。 歴史を学ぶということは結果論的知識の集積として、事実や因果関係をひたすら覚えたり、知っているつもりになったり、ということではありません。 その時代に生きた人々がどんな価値基準を持ち、どんな生活をしていたかについて可能な限り史料を読み、時間の流れの中でその時代の状況に即して因果関係を探り、その意味を解明することが大切です。 事実を多角的に捉える 往々にして私たちはその時代の状況を無視して、現在の価値基準や倫理観など、「あと知恵」で歴史を裁断しがちです。 特定のイデオロギ