【ワシントン=小川聡】動物の生態などを取り上げる番組が人気のCS放送アニマルプラネットが、米国の反捕鯨団体「シー・シェパード」(SS)による日本の調査捕鯨船に対する妨害活動を追跡した「鯨戦争」(7回シリーズ)の放送を開始した。 14日に放送されたシリーズ2回目では、調査捕鯨船に不法に乗り込んで“人質”になるような活動家をSSの船長が募集する場面や、実際に2人が調査捕鯨船に乗り込む場面が取り上げられた。 調査捕鯨を実施する財団法人「日本鯨類研究所」は「SSの違法行為は、撮影班の存在によって一層あおられたのではないか」として、アニマルプラネット側に抗議している。 番組の宣伝によると、今後、「船長が調査船側から狙撃され、胸に銃弾を受けた」というエピソードも放送されるという。同研究所では、「発砲自体、なかった」としており、事実と異なる「演出」が行われた可能性を指摘している。 SSの妨害活動に対して